乾燥肌・敏感肌について知ろう!乾燥肌ってどうしてなるの?

肌にツヤや潤いがなくり、皮膚がガサガサ。化粧ノリも悪く肌のくすみも目立ってしまう。
ひどくなると、赤味や痒みが出たり、化粧品が染みてヒリヒリし粉を吹いたようになってしまう乾燥肌。乾燥肌は同時に敏感肌も引き起こします。

乾燥肌の要因は、加齢による保湿機能の低下、間違ったスキンケアなど外的刺激によるダメージ、乾燥肌を引きおこす生活習慣や食事など様々な要因があります。乾燥肌を解決するには、乾燥肌による原因を突き止め、それに合わせたスキンケアや食事改善をする事が大切です。

そして、まずは自分の肌を知る事。乾燥肌はどうして起こるのか、乾燥肌のメカニズムについて知る事が大切です。

乾燥肌とは!?

私たちの肌のは外的刺激から肌を守り保護するバリア機能(肌を守る力)が備わっています。体で言えば免疫力みたいなものです。この肌のバリア機能がきちんと働いている事で、チリや埃、紫外線、細菌など外部の刺激から肌を守る事ができるのです。肌の免疫力とも言えるバリア機能が正常に働いている事が、健やかな肌を育む大前提となります。

逆にバリア機能が低下すると、これら外部の刺激から肌を守れず、洗剤や化粧品などの成分も肌に染みこんで刺激となって現れます。これがいわゆる敏感肌です。

この肌の免疫力とも言えるバリア機能の働きを担っているのが、表皮にある角層という部分。わずか0.02ミリというとても薄い膜ですが、とても重要な場所となります。

角層には、角質細胞がレンガ状に約20層になって積み重なっています。
そして細胞と細胞の間は角質細胞間脂質(セラミドや遊離脂肪酸、コレステロールなど)で満たされて隙間のない状態を作っています。分かりやすく言うと、細胞と細胞の間に異物や刺激が入らないように繋ぎとめる糊のような役割をしています。
*細胞間脂質は、セラミドなどの脂質と水の層がサンドイッチ状に規則正しく重なっています。これをラメラ構造といいます。

そして、細胞間脂質にはもう一つ重要な働きがあります。それは水分を閉じ込め肌の水分蒸散を防ぐ事。細胞間脂質がきちんと働き、水分を保持する働きがきちんと機能していれば、潤いのある乾燥知らずの肌を育む事ができます。

ところが、年齢と共にセミラドなどの細胞間脂質は年齢と共に減少し、機能も低下してきます。そうすると、水分を閉じ込める事ができなくなります。また、細胞と細胞の間に隙間が空きやすくなり、この間に異物や刺激が入りやすくなります。これがいわゆるバリア機能の低下=乾燥肌=敏感肌です。

POINT:肌の乾燥は、表皮の角質にある細胞間脂質の減少や機能の低下により、水分を保持する事ができなくなりバリア機能が低下する事。また、水分が蒸散する事により細胞と細胞の間に隙間が空き、ここに刺激が入りやすくなり痒みとなって現れる。これが敏感肌。